そもそも『自己肯定感』って何??と思った方も

いらっしゃるかもしれませんので、まずはそのご説明から(^^ゞ

 

普段の生活ではあまり使わない言葉ですが、ここ数年、

子育てや保育の分野においてはよく使われるようになった、

子どもたちと関わる上で、すごく大切なことなんです。

 

1.『自己肯定感』とは!?

読んで字のごとく『自己を肯定する感覚』、

つまり『自分は周りから必要とされている』、『自分は大切な存在だ』という、

大切な心の感覚です。

『親にとって最も大切な役割は、子どもの自己肯定感を育てること』と

唱える方もいるほどです。

 

2.自己肯定感が育っていないと・・・?

何かある度に『どうせ自分なんて・・・』と自己嫌悪に陥り、

マイナス思考な子に育ってしまいます。

(逆に自己肯定感が高すぎても、自信家でプライドが高く、

ナルシストに育ってしまうかもしれませんが(^^ゞ)

ちなみに、日本の子どもは、外国に比べて自己肯定感が低いと言われています。

 

3.自己肯定感を育てるには・・・

親はもちろん、周りの人(保育園や学校の先生、友達等)から

認められていると実感できるようにしてあげること。

そのためには、普段から、

『褒める』・『否定しない』・『受け止める』ことが大切です。

 

 

★『褒める』

何かができた時。「〇〇できたね!」「すごいね!」と褒める。

これは、ある意味自然にできることかな?とも思いますが、

 

ポイントは、『できなくても頑張った時』や、

『以前よりも良い点があった時』もしっかりと褒めること。

 

(例)着替えの時、自分でシャツが脱ぎ着できなくても、以前よりも進歩があった時。

何かで叱った時に、ちゃんとこっちの目を見て話を聞いて、返事ができた時など、

具体的に褒めてあげることが大切です。

 

また、なんでも初めから積極的にできるわけではないので、

不安そうだったり、消極的な時は、

「大丈夫!」「頑張ればきっとできるよ!」等、励ましてあげることも大切です。

 

★『否定しない』

何かを注意したり、制限する時、どんな声掛けをされていますか?

例えば、

・騒がしい時→「うるさい!」「静かにしなさい!」

・野菜を食べないのにデザートを欲しがる時→「野菜食べてないからダメ!」

 

イライラして、ついついこんな感じで言ってしまうことってないですか?💦

でも、これって、いわゆる『否定的な声かけ』で、

言われる側はもちろん、言う側もいい気はしませんね(>_<)

 

ですので、そんな時は、『肯定的な声かけ』を心掛けましょう(*^_^*)

・騒がしい時→「し~。静かにしようね」

・野菜を食べないのにデザートを欲しがる時

 →「頑張って野菜食べれたら、デザート食べようね」といった感じで。

 

意味は一緒でも、子どもからすると全然違いますよね!

なかなか難しいですし、忙しい時であれば尚更ですが、

そんな時こそ意識できれば良いですね(*^▽^*)

 

★『受け止める』

意味としては『否定しない』に似ているのですが、

ポイントは、「子どもの言葉を繰り返すこと」です。

子どもが、

・「おもしろい」と言えば「おもしろいね」

・「痛い~」→「痛いね」「痛かったね」(ケガ等、一見何もないように見えても)

※この場合は、「大丈夫大丈夫!」「痛くない!」なんて言うのはダメですよ(^^ゞ

・「おいしい」→「おいしいね」

と繰り返す。これだけでも、

子どもからすると『自分のことをわかってくれてるんだ』と感じます

 

 

4.まとめと注意

このように考えてみると、普段からの子どもへの

一つひとつの関わりがいかに大切かわかりますね(*^_^*)

 

ただ、ここで一つ注意しないといけないことは、

『自己肯定感』ではなく、『優越感』が育ってしまわないように、ってことです。

同じ褒めるにしても、友達や他者との比較をしての褒め言葉ばかりでは、

そのようになってしまう可能性があります。

 

また、『他者との比較が前提』となると、比較する存在がいない場合や、

周りがみんな自分より秀でた状況が出てきた場合、「どうせ自分なんて・・・」と

マイナスな方向へ気持ちがいってしまうかもしれませんので、

そういった点についても配慮が必要ですね・・・(>_<)

 

『自己肯定感』。奥が深いですね~(^^ゞ