『子どもの気持ちを受け止める』ことの大切さ
子ども(特に乳幼児)はよくケンカしますよね。
心がまだまだ未熟なので無理もありません。
保育園でも、度々ケンカが起きますが、同じ仲裁に入るにしても、
その時の言葉かけ・関わり次第で全く違う結果になります。
例えば、Aくん:「おもちゃを取られた!」
⇔Bくん:「使いたいから返すの嫌だ!」という場面。
年齢差や個人差はあるので、その時の反応は様々ですが、
よくあるのが、どちらかが手を出してしまうこと。
そんな時、ついつい「ダメー!」とか、「何でたたくのー!」と、
まず手を出してしまった方だけを叱ってしまいがちではないですか?
でも、そんな時って、叱られた子が素直に反省して
すぐに謝るなんてこと、まず無いですよね(^^ゞ
確かに、手を出すことは良いことではないのですが、その子からすると、
『悪いのは相手なのに、何で自分だけが怒られるんだ?』としか、思えないもの。
だから、叱ってもまず理解してもらえません。
ですので、そんな時は、
まず、手を出された子に対して「大丈夫?」とケアしつつ、
手を出してしまった子に対して、
まず『どうしたの?何か嫌だったの?』と声をかけます。
すると、ほとんどの子は、「〇〇がおもちゃ取ってきたから」とか、
「おもちゃ使いたかったから」など、自分なりの思い・理由を言ってきます。
例えそれが大人からすると理不尽な理由だったとしても、
本人は理不尽なつもりはないので、そのような声かけをすることで、
「この人は気持ちを受け止めてくれるんだ」という感覚で、
その後、素直に何らか応えてくれます。
その上で、手を出してしまったことはダメなこと、
言葉で伝えられるようにしていくことを伝えます。
すると、意外と自分から相手に謝ったり、謝れずとも素直に話を聞く、
という姿も見られます。(年齢にもよりますし、初めは無理でも
段々とそんな姿が見られるようになってきます。)
そんな時は、そんな姿をたくさん褒めてあげましょう。
「ちゃんとごめんねって言えて偉かったね!」
「ちゃんと先生(ママ)の話聞けて偉かったね!」等、
そんな関わりの積み重ねが、子どもの心の成長に
つながっていくのだと思います(#^.^#)